電気技術者の失敗事例

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電気技術者の失敗事例

 私がいつも参考にしている本。それが『電気技術者のための失敗100選』です。

 この本は現場で役に立っていることがあります。

 4つほど紹介したいとおもいます。

電気技術者の失敗事例4つ

【事例①】電気配線圧着不足

 ここにある写真。きれいな電気配線。正しい配線ですね。工場とか家でもそう。

 電気配線は、このような写真のように繋がれています。電気の配線です。

 色のついている配線のなかに導線があってそこに電気が通っています。こういうふうに接続しています。

 金属のつつっぽのなかに接続した線をいれる。圧着ペンチで潰して電気を流す。つつっぽなんで電気を通します。

 箱の中に接触してしまうと漏電とかショートとか大量に電気が流れてしまう。

 実際このつつっぽは電気を通さないテープがまかれている。

 失敗事例としましては、ここのテープの巻き方が不十分

 圧着ペンチでつぶすんですけど、ちゃんと潰さないと圧着できない。

 本で紹介されているのはテープがちゃんと巻かれていない事例。機械が熱によって溶けてしまって、金属が露出して電気が漏れて火災寸前までいってしまったというものです。

 早めに見つけたことによって正しくやり直すことができて火事にならずに済んだというものです。

 実際、ここまではいかないんですけど、私は似たような事例を見たことがあります。

 本来この処理は電気工事士とうい資格を持っている人でないとできない。でもバブル期とか規制がかなりゆるくて、資格をもっていない人が作ったりもする。

 酷いのになると、つつっぽにいれて圧着せずテープだけぐるぐる巻いている。掃除機なんですけど、掃除機が燃えてしまったという事例がありました。

 もし何かあったら中をあけて配線を確認するといいです。

【事例②】モータの焼損

 モーターというのは、電気によって回転の羽みたいなのがついていまして、その動力によって機械を動かすというものです。

 工場とかではかなり多く使われています。この本で書かれている事例は、このモータのうえに水の通っている配管がありまして、その配管が水漏れしていた。

 モータにも水漏れして、中にある電気の配線部分にも水漏れして感電したという事例です。

 私もけっこうこれ見たことがあります。

 モータってじめじめしたところに置くのはやってはいけない。でも何故か水をつかうところで使用されることが多い。

 けっこうそういうものであれば、なるべく水がかからないようなところに置くとか、高いところに置くとかしたほうがいい。

 雨の日とか見てみたら、中にまで水が入ってしまって、モータにまで漏電してしまうという事例がでてきます。

 雨の日とか漏電が発生したとかは水漏れをしていないか確認していまして、けっこう私のなかでは役に立った事例のひとつです。

【事例③】コンセントのトラブル

 家庭では、左側のコンセントをよく見かけます。

 このタイプのコンセントにはひとつ弱点がありまして、コンセントを指す場所があるんですが、これに水が入ると、漏電とか起こって火事になったりするとうい危険な状態になる。

 水を防御する構造になっているので、水辺ではなかなか使えない。

 それを解決したのが右側のコンセントです。

 たとえ水がかかっても下のコンセント部分には水がかかりません。漏電とかショートとか電気の事故を未然に防ぐという優れものです。

 過去の事例で、水場で使うところに置いていた。コンセントの下側で、なんか、そこは野菜を洗うところだったんですけど、防水コンセントが漏電した。

 なぜかというと、コンセントの差し込み口で野菜を洗っていて、蒸気が上がって差し込み口に水がたまったからです。

 上から水がかかる分には防げる。でも下からの侵入は防げないので注意が必要です。

【事例④】移動電線の漏電

 これは何かというと、移動式のクレーンです。クレーンの後側に配線があります。

 クレーンが手前側に動いたらこの線も引っ張られて移動するものですね。

 これが使われている機械は、スイッチをつかって動かすのが普通です。

 電源を入れて、南とか北とかのボタンを押して移動させる。

 失敗事例なんですが、このようなスイッチを使いましたと。電源をONにしただけで勝手に動いた事故があった。

 原因は、移動電線の電気を流さないようにしているところの膜が破れていた。それが金物に接触して電気が漏れていた。

 クレーンで電源をいれた状態にしておくと、これが勝手に動いてですね、吊り下げていた重量が勝手に動いたことによって、その重力が振られて何百kgするようなものが動いてしまったという事故です。

 けっこう塩を使うようなところでして、塩のついた手で何年も機械を触っていて、機械が塩まみれになった。

 それで機械が壊れてしまった。モータが古くなって、ボロボロになった。電気が漏れ放題だった。

 その結果、電気を入れただけで勝手に動いたということが起きた。

 これは実際に使える事例だなと思います。

学べる教訓

 先人たちの失敗談は、一番の学び。現場でも活かせるということがわかりました。

 今の便利な時代があるのは、先人達の数多くの失敗のおかげであるというのもここでは感じることができました。

 あと、失敗が許されない風潮がありますが、お子さんある人には失敗はだめだという人もいると思いますが、失敗は学びととらえる必要があると思います。

 先人たちがこういう失敗をしたことでいま活かされている。なので過去の失敗を学ぶことは大切だと思いました。

質疑応答

引用元:O-DAN

Q 漏電の予兆ってあるんですか? 基本的な質問にはなるんですが。

A 漏電は予兆というより、一般的に気づけない。電気って見えないので。なので漏電遮断器がある。漏電を自動的に感知して、感知したら電気を止めるということをしている。

 ただ古い機械になると、漏電遮断器がついていないところがある。なので結果的に火事とか大事になることがある。

 今は漏電遮断器があるので、大きな事故に繋がることはあまりないですね。どこが漏電したのかは調べてみないとわからないですね。

A 今回漏電の話が多かったのできいてみました。漏電したら怖いなと思って。

A マンションとかでは大丈夫だと思うんですが、漏電遮断器で落ちたらどこが漏電しているのかみたほうがいいですね。電気はいれないほうがいい。

Q 漏電遮断器って、どこにあるもんなんですか。テレビとかについているんですか。

A ブレーカーってあるじゃないですか。家の設備についています。ブレーカーの中に漏電遮断器がついています。

Q 古い家の場合はどうですか。

A ブレーカーはついているんですが、その中に漏電遮断器がついていないということになります。それが古い家だとままあります。

漏電遮断器は、漏電したときに漏電したことが分かるように教えてもらえる。

 電気が漏れていることと、電気がどれだけ流れているのか分かるものの2つがあります。

Q 失敗事例は漏電が多いですか。

A 漏電が多いですね。それ以外もありますが、どのように漏電したのかというパターンを解説しているという感じの本になりますね。

A みなさんにお願いしたいことがあります。機械が漏電しているとか何か電気関係であれば、電気関係で何かあれば、僕に教えてもらえたらと思います。

A 頼もしいな笑

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