本の概要
この山村明義さんが書いた『日本人はなぜ外国人に「神道」を説明できないのか』という本は、今から5、6年前に私が買った本です。
今回の読書会を機にもう1回読みなおうそうとした本です。
いまグローバル化の時代といわれていて、日本も国際人にならないといけない。
とある人からきいた話によると、外国人は自分の国を語れない人は尊敬しないそうです。特に欧米の人とか。だから自分の国を知らないのはまずいのかなと。
私は神社巡りが好きです。それで当時この本を手に取りました。神道はすごく近代的。
例えば、経営学の本とかでPDCAサイクルというのがあります。
PDCAは、計画立てて、実践してチェックして改善と実行をするというものです。
昔の人は神社でPDCAをしていた。
昔は、自然が神様だった。私はこういうことをしますと誓う。これはPLANです。
神の前で誓ったから努力をする。これがDOです。そして定期的な報告をする。
誓ったPLANを実行出来ていたのかどうかを評価する。これはCHECKです。
最後ACT。「最終的な目標ここまできました。ありがとうございます。」そういって神様に伝える。これが日本人の中では主流だった。
SDGs環境を守る。川とかには神様がいる。川を汚そうとしない。自然崇拝の考え方ってSDGsの考え方とつながる。
あとは多様性。いろんな人を認め合っていこうと目指している。
神道という神様がたくさんいる。あらゆるものが神になれる。日本になかったクリスマスとかバレンタインとかは流行している。これは神道の考え方がある。日本はいろんなものを取り入れることができるということですね。
本を読んでの感想
日本はもともと多様性を重視していた。そういう意味でも神道というのは見直してもいいんじゃないかなとは個人的には思っています。
やっぱりそういうところもあって、私も神道というのは理解していないし、まだよくわかっていないので、今後も勉強していきたいなと思っています。
海外の人も武道とか習っている人とか、どういう考え方に由来しているのか知りたいというので、神道を学んでいる人もいる。
日本人より外国人の人が神道を知っているというのは、どうかなと思います。
質疑応答・感想など
Q 本書にはPDCAやSDGsの話が出ていたのですか。
A PDCAの話は出ています。SDGsは僕的な感想です。
自然崇拝を大事にしていますよというところで、SDGsの環境保全につながるな、多様性につながるなと感じました。
Q そもそも「神道」って何ですか?
A 神道は宗教というよりは考え方ですね。
自然にあるものは全てが神があるという考え方ですね。山も木も海にも神がいる。
その地域に多大な貢献をしたとか、そういう人も神になることができる。
東郷平八郎も神として祀っているところもある。
護国神社もそう。神として祀っている。
もともと自然崇拝、人間の心の中にも神様がいるという考え方ですね。
Q 本書では、日本人が日本の歴史について知らないことについて問題視しているのですか。
A 日本の精神性について興味をもっている外国人がいる一方で、神道について説明できる日本人はいませんということは書かれていますね。
そもそも学校で習うことがないからですね。けっこうあれなんですよね。神道というのは少し合理的じゃないようなところもあるにはあるので、少しイメージしにくいというところもあるかもしれません。
キリスト教とか仏教みたいに神様は一人じゃないし、教えが一つじゃないので。
でもグローバルにつながるという意味では、可能性がある。今後のSDGSを見直す意味では可能性を感じているものではあるのかなと思います。
神道を深く学ぶ価値はあるのかなと思います。
Q 歴史は日本以外も興味はあるのですか。
A 私は歴史の中では日本史が特に好きですが、海外の世界史にも興味あります。
私は専門の電気の勉強もしていますが、ああいうのって結構過去の世界史の歴史がつながっているんですよね。だから世界史を学ぶということをしています。
前回発表されたギリシャの男女格差の話も面白かったです。ああいう話を私はもっと聞きたいですね。
歴史を学ぶことって、ヒントになるんですよね。
歴史は繰り返すっていいますし、偉人は歴史から学ぶというお話もありますよね。過去こういう時に考え方をしていた、それを自分にあてはめることはできないかなという意味では自分の人生につながるということで興味があります。
A 現代に生かせるという意味でも、歴史はヒントになると感じました。
2022/04/09
・山村明義『日本人はなぜ外国人に「神道」を説明できないのか』
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