人間関係が良くなる「アサーション能力」の高め方

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自分も相手も大事にするアサーション

出典元:O-DAN

 今回は、人間関係が良くなる「アサーション能力」の高め方について、専門書を基に解説していきます。

 私自身、学生時代はどちらかというとストレートにものをいうタイプで、批判も遠慮なくするタイプでした。その方が相手もわかりやすいし、一方で相手の方も僕が何を伝えたいのか、改善点はどこなのかわかりやすいと思ったからです。

 これは相手が先輩とか先生とか全く関係はありませんでした。意見をいうのに上も下もないと思っていたからです。

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 あと、本人に対して周りがうすうす思っていることとか、周りがひそかに直したほうがいいところ思っていることとかもはっきり本人に伝えたほうがいいと思っていたので、僕が悪役になってストレートに伝えることも多かったです。

 ただ、学生時代に僕があまりにもストレートに事実とか思っていることとか、相手が触れてほしくないことも含めてはっきりと伝えすぎたせいか、たまに反感を買われてしまって、嫌われてしまうこともありました。

 同級生からは陰であることないことをいろんな人に言いふらされたり、学校の先生からは理不尽に成績を下げたられたり、嫌がらせをされることもありました。

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 「なんだかままならないなぁ」と思うことも多かったですが、ただ一方で、「もし僕の伝え方というのがよかったら、壊れなかった人間関係もあったのかな」とだんだんと感じるようになりました。

 そういった学生時代の反省点もあって、僕は書店とか図書館とかに足を運んで、色々伝え方について調べてみることにしました。

 すると、いろんな本を読み進めていくうちに、自分の考えていることをしっかりと相手に伝えながらも、相手を尊重した伝え方のスキルがある、それを高めることで人間関係が良くなる方法があることということがわかりました。 

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 この能力は、自分も相手も大事にしながら、良い人間関係を築くことができるという優れものです。

 この能力を「アサーション能力」といいます。

「アサーション」とは?

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 「アサーション」は、1950年代にアメリカで生まれたものです。

 1980年代初めに平木典子氏によって日本に紹介されました。

 現在では一般人、企業、教師、カウンセラー、看護師、福祉職、大学生・子どもなどを幅広い人々を対象としたアサーショントレーニングが行われています。

 そもそも「アサーション」というのは、「自分も相手も大切にする自己表現」「相手と言い争いをせずに、自分が考えていることを伝える力」のことをいいます。

 自分だけではなく相手も大事にするコミュニケーションなので、自分の思いを伝えるだけじゃなくて、相手も受け入れてもらえるように伝えることができたかが大事になっていきます。

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 具体的には、相手の気持ちや考え方とか、どんな要望があるのかなどについて関心を持つこと、そして相手を理解しようと努めながら話を聴くことが大切になっていきます。

 もし、相手の話を聴くことを大切にせずに、自分の気持ちや考えを伝えることだけを考えることで終わってしまったら、それはアサーションスキルとしては不十分だということになります。

 「アサーション」はスキルなので、だれでも訓練すれば高めることができます。

「アサーション」のメリット

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 自分が思っていることを相手も尊重しながら伝えられることができるようになると、主に次の3つのメリットがあります。

【アサーションのメリット】

①人間関係が良くなる

②能力が向上する

③自尊心が高まる

①人間関係が良くなる

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 アサーション能力が高まると、人間関係が良くなるということが分かっています。

 人間関係がうまくいかないときというのは、私たちはついどちらかが悪いということにして解決しようとする傾向にあります。

 すると、どんどん人間関係は悪い方向にむかっていきます。

 人間関係に問題が起きたら、相手の問題ばかり指摘するのではなくて、逆に自分が相手に与えている影響にも目を向ける必要があります。

 なので「アサーション」は、相手に「表現する」「伝える」だけでなく、「聴く」「理解する」「受け止める」という要素もとりいれる必要があります。

 たとえば、価値観の違いで話し合うときに、「確かに君の言う通りかもしれない。」と受け止める。

 そのあとに「でも、そういう自分の気持ちをもう少しわかってほしいな。」と伝える。

 「自分はこう思ってるけど、君はどう思う?」とか、相手の話を理解しようとする姿勢を表現する。

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 あるいは「私はこんなふうに感じるけれど、あなたはどんな気持ちになったのか聴かせてほしい」といった形で相手の話を聴こうとする。

 こんな感じで、相手の自己表現を引き出して理解しようとするのが「アサーション」のイメージです。

②能力が向上する

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 「アサーション」の能力を高めると得られるメリットの2つめは、「能力が向上する」ということです。

 自分の気持ちが伝えられるようになると、ストレスが減り、集中力も上がることが分かっています。

 私たちは、相手に対していいたいことがいえないとどうなるかというと、ストレスがどんどん溜まっていきます。

 ストレスが溜まると能力が下がるので、まずはストレスを減らすことから考えた方がいいということです。

 そのためにはやっぱり自分が伝えたいと思ったことは、溜め込まずにちゃんと相手に伝えることが大切です。

③自尊心が高まる

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 「アサーション」の能力が高まると得られるメリットの3つめは「自尊心が高まる」ということです。

 これは「アサーション」ができる人とできない人の大きな違いになります。

 うまく相手に伝えられない人は自尊心が低いということが分かっています。

 「自分の気持ちなんて伝える必要なんてない」「自分なんてどうせ」という状況に陥ってしまいます。

 なので自分の自尊心を低下させないために、しっかりと自分の考え方は相手に伝えたほうがいいということになります。

 もし、既に相手が気持ちを自分にちゃんと伝えてくれていたら、感謝の気持ちもセットで伝えるといいですね。

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 ただ、「自分の意見をうまく相手に伝えたい」という人がいる一方で、「何もいわなくても察してほしい」という気持ちの人もいると思います。

 その察してほしい人の特徴から、もう少しアサーションについて掘り下げて考えてみたいと思います。

「察してほしい気持ち」が強い人の特徴

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 親友とか家族とか恋人とかに対して、自分の気持ちとか要望とかをわざわざ言葉にして言わなくても、「察してわかってほしい」と思う人は少なくありません。

 ただ、私たちは超能力者ではないので、自分の気持ちを常に察してもらうのは当然ながら不可能です。「きっと周りが察してくれるよね」というふうに周りに期待してしまうと、ほとんどの場合は失望に終わります。

 「察してほしい気持ち」が強い人というのは、実は自分の気持ちとか考えとか要望というのを言葉にして伝えないだけではありません。

 自分でも気づかないうちにあえて表情や態度には出さないようにしていたり、本心とは反対のことを言ったり行動として表したりすることがあります。

 そのため、周りからはますます自分の気持ちに気づかれにくくなるという矛盾に陥ってしまう傾向にあります。

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 私たちは、察してくれることを期待するよりも、自分からちゃんと表現していく努力をすることが大事になっていきます。

「自己表現が攻撃的」になる理由

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 みなさんが誰かとコミュニケーションをしていて、これまで一度は相手から攻撃的な発言を受けてしまったという経験はあると思います。

 特に周りから優しいと言われることが多い人とか、大人しいと思われる人は言われやすいかもしれません。

 相手の自己表現が攻撃的になる背景にある要因というのは、いくつかあります。

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 例えば、優位に立ちたいという気持ち甘え自信過剰真面目で責任感が強すぎる自分の弱さを受容できない忙しい疲れている等があります。

Q ここでみなさんに質問です。自己表現が攻撃的になる背景にある要因の1つに、「自信過剰」とういのがあげられています。この自信過剰は、「不安を感じているため」というのが原因としてあります。

 一般的に自分の考え方や価値観に堂々と自信をもっているように見える人は、不安を感じなさそうにみえると思いますが、どうして自信過剰な人は不安を感じている」のでしょうか。

A 私は「満足する答えが見つかっていないとき」だと思います。自分は満足はしていないけど、これにかけるしかないという。

 例えば、会社のプレゼンとかで、「こういうふうにしたほうがいい」と言い切ったほうがいいが、自分の中ではまだどれが答えがわからない。自分の中で十分に熟慮していないけどいいきらないといけない。そういう場面だと思います。

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A 自信過剰な人って、声が大きい。周りの人も「あの人はもう言い出したら自分の意見をひっこめない」と思うから「うんうん」としかいうしかない。こっちは「ふんふん」ってきくだけで賛成の声をあげない。

 自信過剰な人ってそう大きな声を上げるとほっとかれると思うんですよね。反対もされないけど賛成もされないということで不安を感じているのかと思います。

A 寂しがりやなのかもしれませんね。


A 紹介された例のひとつに「自分の弱さを受容できない」というのがあります。

 おそらく常に弱さを隠しておきたいので、自信という鎧で自分の弱さを隠そうとしている。でもその鎧がはがれないように、自信過剰になっているのだと思います。

 様々な意見ありがとうございます。

 「不安を感じている」ために「自信過剰になる」人がいる理由は、自信過剰に振る舞わないと「自分の考えは正しい」という思い込みが崩れてしまうからです。

 そもそも自信過剰な人っていうのは、「自分の考えは正しい」と思っています。

 ただ、友達とか恋人とか自分と異なる考え方とか価値観を聞いて、納得してしまったら、「自分の考えは正しい」という思い込みが崩れてしまいます。

 「自分の考えは正しい」という思い込みが崩れてしまうと、自分自身を否定することにつながると考えています。

 さきほど「鎧をまとっている」という例がありましたが、相手から自分に対して何もいわれないように、自分自身を否定してしまわないために、無意識のうちに自信過剰にふるまって、鎧をまとって、予防線を張ってしまうということになります。

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 「自己表現が攻撃的になってしまう」ことに対して私たちが留意した方がいい点としては、いくら親密な関係だからといって、自分の言いたいことは何でも言っていいというものではないということです。

 攻撃的な人ほど、自分の言動が相手を傷つけていることに対して鈍い傾向にあります。なので、相手の話を冷静に聴いて理解することも難しい傾向にあります。

 だからこのタイプの人は、自分が言いたいことは感情的に相手にぶつけるけど、結局話し合って問題解決することが難しいというのがあります。

 例えば、恋人同士でけんかをして、最初は現在の問題について話し合いを始めていたはずなのに、いつのまにか「あのときもこうだったよね!」とか「こういうこともあったよね!」とか過去の問題を引っ張りだされてしまって、いちばん大事な現在の問題を解決できないということはよくあると思います。

 このように相手から攻撃的に言われたり、敵意を向けられたりとかされても、自分も相手に敵意を向けることなく自分がいいたいことを相手を尊重しながらもちゃんと伝える

 これができるようになるのも「アサーション能力」の一つです。

「アサーション能力」を高める6つの方法

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 自分も相手も大事にする「アサーション能力」を高める方法は、大きく次の6つがあります。

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 順に説明していきます。

(1)本音はお互いの気分がいい時に伝える

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 相手に直してほしいところがある場合は、「お互いの気分が良い時に伝える」というのが1つ目です。

 例えば、職場の同僚と一緒に食事している時であったり、恋人同士でデートをしている時であったり、友達と珈琲を飲んでリラックスしているときなどがそうですね。

 問題は、ストレスが溜まっているときに本音をいってしまうということです。

 実は直してほしいところは、お互いの気分がいいときに伝える必要があります。すると相手にも自分の気持ちや考え方を受け入れてもらいやすくなります。

 例えば、ストレスでイライラしている時に八つ当たりが酷くなる人には、ストレスが溜まっている時ではなく、お互いの気分がいい時に

 「八つ当たりされたほうには非はないから、イライラしたときは私に当たるのはやめてほしい」

 と本音を伝える。

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 その後に「もしあなたのストレスが溜まった時は、私がいつでも話を聴くからね。」

 と代替案も提示するとより受け入れてもらいやすいかもしれません。

(2)相手の立場になって相手の感情を想像する

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 2つめは、「相手の立場になって相手の感情を想像する」ということです。

 視点を自分から相手の視点にシフトすると、これまで見えてこなかった景色がみえてくる時があります。

 もし「逆の立場でこういわれたら自分はこう思うな」と想像すると自分の伝え方も考えられるようになります。

 ここで大事なのは、基本的に自分の伝えたいことは変えていけないということと同時に、相手が受け入れやすい状態で伝えるということです。

 例えば、今の時代はITや電子化の時代です。でもまだ、現金でお金の支払いをしている人がいます。

 スマホとかカードでのキャッシュレスをしている人たちから見ると、「電子の方が早く支払いができるのに、どうして電子で支払いをしないんだろう」と不思議に思うわけです。

 だけどもし、自分がスマホとかカードでの支払い方法を知らなかったら、電子化がどんどん進んでいる今の時代に「使い方わからないので教えてください」って堂々と言えるのか。きっと言えないから、あの人はまだ現金で払っているんだろうなと想像できます。

 こうやってイメージすると相手のことを理解することに近づくことができます。ある程度理解すれば相手の考え方がわかりやすくなります。

 相手に対する共感力が高まって相手の考え方とか気持ちとかをはっきり想像することができるようになれば、自分がどういった発言をしたらいいのかという行動をコントロールすることができるようになります。

(3)相手からの批判の一部を受け入れて改善する

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 3つ目は、「相手からの批判を一部受け入れて改善する」というものです。

 アサーションというのは、「自分もいいたいことをいう、だから相手もいいたいことをいってね」というものです。自分が相手のいいたいことを受け入れる準備ができているから、自分もいいたいことをいうという考え方です。

 たとえば私の場合、よく周りから言われていたのが、「あまり自分のことを話さないから、話してほしい」というのがありました。

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 私自身は人の話を聴くのが好きなので、ついつい聴き役にまわりがちだったんですが、その批判を受けて、少しだけ自分の話もするように心がけて、話をする側にもまわるようにしました。

 すると「私の話だけではなく、あなたの話も聴けてうれしかった。話してくれてありがとう」と言われることが増えました。結果、以前よりも人間関係が良くなったように思います。

 もちろん私は人の話を聴くということに価値を置いているので、こういった場での発表とかは別にして、今でも聴き役にまわるというスタイルは変えるつもりはありません。

 ですが、相手の話したことや批判したことは一部は受け入れて、意識的に自分の話もするように心がけています。それもアサーションスキルを高めるということに繋がります。

(4)怒りの感情を相手にぶつけない

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 4つ目は「怒りの感情を相手にぶつけない」というものです。

 怒りの感情というのは、アサーションの場合はまったく別のものとして扱います。人間は感情のコントロールはできないそうなので、怒りを感じるのは問題ないとしています。

 ただ問題なのは、その怒りの感情を相手にぶつけてしまうということです。理由は、人間は怒りをぶつけられると、心を閉ざしてしまう傾向にあるからです。

 感情はコントロールできなくても、行動はコントロールできるので、怒りの感情を感じたとしても、それを相手にぶつけないという行動はコントロールする必要があります。

(5)ユーモアを使用する

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 人間関係が良くなる具体的な「アサーション能力」の高め方の5つめは、「ユーモアを利用する」ということです。

 ここでいうユーモアを使う理由は、会話の緊張をほぐすためです。すると、もっとお互いにいいたいことをいいやすくなります。

 例えば、Aさんが過度なダイエットをしていたとします。

 過剰なダイエットをしているAさんの弁当箱を見てみると、ちょびっとだけマヨネーズがかかっているブロッコリー1個だけしか入っていなかったとします。

 それで相手が圧倒的ストレスフルな状態になってイライラしているとします。

 本当は過剰なダイエットをしているAさんは、「ステーキを1万8千カロリーくらいがっつり食べたいわ!でもブロッコリー1個だけだわ!」と猛烈に思っている。

 でもAさんはダイエットのために、毎日弁当箱にちょびっとだけマヨネーズがかかっているブロッコリー1個だけでなんとかしようとしています。

 その時にたとえばこの人に対して、「あなた今日の昼食はブロッコリー1個だけなの? 刑務所でももっと出てくるよ笑」みたいに、初めに冗談ぽくいって緊張をほぐす

 そのあとに、「君に身体を壊してほしくないから、僕はもっと食べたほうがいいと思うな」と伝えたかったことを相手に伝える

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 「アサーション」はただ自分の意見を伝えればいいというものではありません。だからこそ、「ユーモアを使う」というのは少し深くて面白いものだと思います。

(6)ポジティブな側面も話す

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 最後6つ目はネガティブな場面であったとしても、「ポジティブな側面も話す」ということです。

 例えば、みなさんが友達と約束していて、久しぶりに会いに行ったとします。

 でもあなたは身体的にとても疲れていて、せっかく会いに行ったのにあまり会話ができなかった。それで早く休もうということでお互いのために早めに家に帰って休むことにした。そういう場面があったとします。

 でもそのときに、もしあなたが「本当はもっと一緒に話したかった。だからすぐに解散したのはさみしかった。だけど、少しの時間でも一緒に過ごすことができてよかった」と相手に話したとします。

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 すると相手はどう思うのかというと、「ネガティブな状況だったけど、でもポジティブな部分もあったんだな」と肯定的に受け止めることができるようになります。

 マイナス的な部分を話すのであれば、必ず何かプラス的な話もする。それも良い人間関係を続けていくうえで大切な要素になるということです。

 以上が「アサーション能力」を高める6つの方法でした。

「アサーション」まとめ

 最後まとめに入ります。

 どんなにアサーションスキルが高い人でも、人間関係で葛藤を感じたり問題が生じたりすることはあります。

 そこで大事になっていくこととしては、問題が起きないようどうしようかということだけではなく、「問題が起きた時に「話し合って解決ができるかどうかということです。

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 家族とか友達とか仕事とか恋人同士とか、良い人間関係を維持していく、問題が起きた時に修復して改善していくことはなかなか難しい問題だと思いますし、これからずっとかかわっていくものになっていきます。

 だからこそ私たちは、今後もうまく人付き合いを続けていけるように、今回、専門書からまとめたアサーションについていろいろ方法を使ってみる必要があるのかなというふうに思います。

 それが私たちのこれから人生を、もっと楽しく、彩れることができるのではないかなと感じています。

 僕はアサーションに関する本を読んで人生が変わったので、ぜひみなさんも興味があれば読んでみてください。

 これで発表を終わります。ありがとうございます。

質疑応答・感想

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 さきほど「本を読んで人生が変わった」とおっしゃっていましたが、これはすごい体験だと思いました。

 私は家族と同居してて、義父母とのコミュニケーションだとか夫とのコミュニケーションとか、手がかかるようになってくると、あっちこっちでぎくしゃくしてしまうことになるので、夫とのコミュニケーションの取り方だとか、今までの我慢すれば大丈夫だと思ったつけが今来てる気がして、しみじみと自分が思っていることを伝えれば思っています。 

 旦那ではなく、介護ヘルパーさんとか、第三者に伝えるというのをしたならば夫婦関係も良くなるというのもあると思いました。いくつになっても勉強だなと感じました。

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Q アサーションを高める方法の1つとして「ユーモアを使用する」というのがありましたが、これは個人的に難しいと思っています。ユーモアを高めるためにどのようなことをすればいいでしょうか。

 いくつか方法はあると思いますが、たとえば「面白いと思ったユーモアを覚えておく」というのがあると思います。

 例えば、「この日のために○○した」と話して笑いをとった人がいました。そのフレーズを私はいつか使おうと覚えておきました。

 私が空港までの移動がてら、何名かでたまたまある店によったときのことです。

 店員さんから「本日飛行機で広島に帰るとのことですが、飛行機のお時間は大丈夫でしょうか」と申し訳なさそうにきいています。

 そこで僕は、「大丈夫です。私はこの日のために広島から来ました」と伝えたところ、どっと笑いが起きました。そのあとに「あと1時間は大丈夫です」と少し言いにくかったことを伝える。

 こんな感じで「面白いと思ったユーモアを覚えておく」というのは使えると思います。

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 そういえばユーモアの話で、リーダーを育てるための研修の話を思い出しました。

 「リーダーとは何か」というのがあって、映画のヒーローっていうのは、どんなにきつい場面でも「ちょうどよかった」っていう。たとえば車が転倒して崖に落ちそうだというタイミングでも「ちょうどここがよかった」といって乗り越える。これもユーモアに近いなと思って。

 これは面白く言い換えるというよりも、悪いとされていることが起きているのを、「それがちょうどいい場面だ」ということを想像している。

 怒りの感情は極度の緊張とか、感情に動かなかった場面を逆にとらえて笑いに変えるというのはいいと思いました。

 私は今回の発表をきいて、「自分の立場だけを考えてはいけない。相手の立場を考える」というのが大事だと思いました。

 僕が小さい頃は、あまり人としゃべらない子だった。自分の意識ができてから人と話してきたなと思う。

 もし僕がアサーション能力を高める方法の第7としてつけくわえるなら「相手とののりしろを大事にする」があると思います。

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 初対面の人と話すときは特に相手との「のりしろ」を大事にしたい。

 「のりしろ」というのは、紙工作とかでつかうものです。のりでくっつけたいところ。「のりしろ」のように、自分と相手がつけるところを探す。

 初対面だと、お互いどんな人格なのかわからない傾向にある。だからこそ相手との「のりしろ」とか「何でここに来たの?」とか。そういったことを話せるのは大事だと思います。

 一緒にスポーツしたりすると、目の前で面白いアクシデントがおきて、感情が沸き上がります。思わぬ方向に球が行くと面白いという感情を共有できる。

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 感情で表現するというのがあるなら、その時の感情を「のりしろ」にするというのが大事です。

 目の前の感情と同じのをもっているというのはありますね。相手といい関係がある。楽しさを共有するということかなと思います。

 私たちは人間なので、100%分かり合えることはできない。だからこそ分かり合えるように努力をする。こういったものは死ぬまで努力をするものだと思っているので、アサーションは初めてきいたんですけど、これが聞けて良かったです。

 アサーション=上手な自己主張。

 女性は自己主張しないほうが良いとされてきた世代、子供の頃、こういう事習っておきたかったです。他人の意見を受け入れる=負けって思う人は一定割合います。やっかいですよね。

 傾聴とアンガーマネジメントすごく流行ってるけど。アサーションってあまり聞き慣れない言葉でした。この傾聴ばかりしてると、アンガーになるのか。この二つの他に、アサーションももっと流行ればいいのになと思いました。

 ひょっとしたらアサーション流行ると管理層の人が困るのかなと思いました。

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【参考】

・野末武義『夫婦・カップルのためのアサーション 自分もパートナーも大切にする自己表現』

・ラス・ハリス『相手は変えられない ならば自分が変わればいい マインドフルネスと心理療法ACTでひらく人間関係』

2022/05/11

・人間関係が良くなる「アサーション能力」の高め方

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